時給1,200円・1,300円・1,500円でどう違う?2歳児ママ向け月収シミュレーション
時給1,200円と1,500円では、月収にも年収にも差が出ます。
ただ、2歳児ママが求人を選ぶときは、時給だけでなく「週に何時間働くか」まで一緒に見た方が判断しやすいです。
月収が増えても、週20時間に近づくと雇用保険や社会保険の見方が変わりやすく、保育料や通勤負担まで含めると「思ったほど増えた感じがしない」ことがあるからです。
逆に、時給が少し低くても、出勤日数や拘束時間が生活に合っていれば、続けやすく収入も安定しやすくなります。
この記事では、時給1,200円・1,300円・1,500円を、週3日・週4日、1日4時間・5時間の4パターンで並べて比較します。
そのうえで、2歳児家庭で見落としやすい境目も整理します。
まず月収を比べると、差はこれくらいです
以下は、残業・交通費・賞与を含めない単純計算です。
月4週ではなく、年間52週を12か月で割った約4.33週で計算しています。
| 勤務パターン | 週労働時間 | 時給1,200円 | 時給1,300円 | 時給1,500円 |
|---|---|---|---|---|
| 週3日 × 4時間 | 12時間 | 約6.2万円/月(約74.9万円/年) | 約6.8万円/月(約81.1万円/年) | 約7.8万円/月(約93.6万円/年) |
| 週3日 × 5時間 | 15時間 | 約7.8万円/月(約93.6万円/年) | 約8.4万円/月(約101.4万円/年) | 約9.7万円/月(約117.0万円/年) |
| 週4日 × 4時間 | 16時間 | 約8.3万円/月(約99.8万円/年) | 約9.0万円/月(約108.2万円/年) | 約10.4万円/月(約124.8万円/年) |
| 週4日 × 5時間 | 20時間 | 約10.4万円/月(約124.8万円/年) | 約11.3万円/月(約135.2万円/年) | 約13.0万円/月(約156.0万円/年) |
同じ働き方なら、時給100円の差でも1年で見ると差は広がります。
たとえば週4日×5時間なら、時給1,200円と1,500円で年収差は約31.2万円です。
ただ、実際に働き方を決めるときに重いのは、時給差だけではありません。
同じ時給1,300円でも、週3日×5時間は月約8.4万円、週4日×5時間は月約11.3万円です。
月の差は約2.9万円ですが、出勤日は1日増え、週の拘束時間は5時間増えます。
2歳児の送迎や急な発熱対応まで考えると、この差は小さくありません。
「時給を上げる」より、「出勤日を増やす」方が生活への影響が大きい家庭もあります。
見落としにくい境目は、時給より週20時間です
今回の4パターンの中で、ひとつの境目になりやすいのが週4日×5時間です。
この働き方は、ちょうど週20時間になります。
週20時間に乗ると、雇用保険の加入対象になりやすくなります。
また、社会保険も「106万円の壁」とだけ覚えるより、次の条件をまとめて見た方が実態に近いです。
- 週20時間以上になるか
- 月額賃金8.8万円以上になりやすいか
- 勤務先が適用対象の事業所か
この見方で表を見ると、週4日×5時間は時給1,200円でも月約10.4万円なので、制度面の確認が必要になりやすい働き方です。
一方、週4日×4時間は年収が100万円を超えるケースがあっても、週20時間には届きません。
つまり、同じ「月収が増えるパターン」でも、確認すべき点は同じではありません。
求人を見るときは、先に次の順番で整理するとぶれにくいです。
- 週16時間前後までで収めたいか
- 週20時間に入ってもよいか
- その代わりに月いくら増えるか
「扶養内」で考えるなら、税と社会保険を分けて見る方が安全です
「扶養内で働きたい」と考えるとき、今でも「103万円の壁」「150万円の壁」という言葉を見かけます。
ただ、2026年4月時点では、その言い方だけで整理すると少しずれます。
給与収入だけの人については、目安として次のラインがあります。
- 本人の所得税がかからない目安は160万円以下
- 配偶者控除の対象になりやすい目安は123万円以下
- 配偶者特別控除を満額で受けやすい目安は160万円以下
- 住民税の所得割がかからない目安は110万円以下
そのため、今回の比較表を年収ベースで見ると、ざっくり次のように読めます。
- 週3日×4時間と週3日×5時間は、3つの時給とも123万円未満に収まりやすい
- 週4日×4時間は、時給1,200円なら約99.8万円、時給1,300円なら約108.2万円、時給1,500円なら約124.8万円
- 週4日×5時間は、時給1,200円でも約124.8万円、時給1,500円なら約156.0万円
ここで大事なのは、税と社会保険を同じものとして扱わないことです。
税の目安では収まりそうでも、社会保険は週の所定労働時間や月額賃金、勤務先の条件で見方が変わります。
「123万円未満だから大丈夫」「130万円未満だから必ず扶養内」とは言い切れません。
2歳児家庭では、月収より「増えた実感」が小さくなることがあります
ここまでの数字は、あくまで総支給の比較です。
実際に家計で感じる増え方は、家庭ごとの条件でかなり変わります。
2歳の子どもがいる時期は、3〜5歳児クラスのように原則無償を前提にしにくく、保育料負担が残る家庭があります。
そのうえで、延長保育、一時預かり、通勤交通費、駐輪場代、車移動の費用などが乗ることもあります。
たとえば、時給1,200円で週4日×5時間なら月約10.4万円です。
数字としては一定の収入になりますが、保育料や交通費、子どもの体調不良で欠勤しやすい月まで考えると、「月10万円増えた感覚」とはずれることがあります。
逆に、時給1,300円で週3日×5時間の約8.4万円や、時給1,500円で週3日×4時間の約7.8万円は、金額だけなら控えめです。
それでも出勤日が週3日に収まり、調整しやすいなら、結果として続けやすいことがあります。
2歳児家庭では、月収シミュレーションだけでなく、「崩れにくさ」まで見ておく方が現実的です。
コールセンター求人で見るなら、時給1,300円前後は比較しやすいラインです
コールセンター求人では、短時間労働者の時間当たり賃金の全国平均は1,363円とされています。
そのため、今回の3つの時給は極端な設定ではありません。
- 1,200円は平均よりやや低め
- 1,300円は標準ケースとして見やすい
- 1,500円はやや高めだが十分あり得る
ただし、同じコールセンターでも、働きやすさは時給だけで決まりません。
研修中だけ時給が違う、土日や夕方の手当がある、在宅可否で通勤負担が変わる、といった差があります。
時給1,500円でも、研修の連続出勤が必要で休みづらい職場なら、2歳児家庭には合いにくいことがあります。
逆に、時給1,250円でも、固定シフトで急な休み相談がしやすく、通勤が短いなら続けやすい場合があります。
求人票では、時給とあわせて次の点も見ておくと判断しやすいです。
- 研修が何日連続で入るか
- 週何日から入れるか
- 固定シフトか、毎週提出か
- 欠勤や早退の相談がしやすいか
- 通勤時間が長すぎないか
迷ったら、「欲しい月収」より先に「超えたくないライン」を決めると整理しやすいです
求人を見ていると、「月10万円ほしい」「できれば時給1,400円以上」と考えたくなります。
ただ、2歳児家庭では、その考え方だと働き方の負担が先に重くなりやすいです。
先に決めやすいのは、むしろ超えたくないラインです。
たとえば、週20時間は避けたいのか、週4日勤務までなら許容できるのか、1日4時間が上限なのか。
ここが決まると、比較する求人がかなり絞れます。
今回の表に当てはめるなら、次のように見ていくと考えやすいです。
- まずは無理なく始めたいなら、週3日×4時間か週3日×5時間
- 月8万円台から9万円台を目安にしたいなら、時給1,300円前後の週3日×5時間、または時給1,500円の週3日×4時間
- 月10万円を超えたいなら、週4日勤務が候補に入りやすい
- 制度面や家庭負担も変わりやすいのは、週4日×5時間
大事なのは、高い時給の求人に生活を合わせることではありません。
今の生活で回る働き方を先に決め、その中で時給を比べることです。
最後に
時給1,200円・1,300円・1,500円の差は、月収でも年収でもはっきり出ます。
ただ、2歳児ママの求人選びでは、それ以上に「週何時間になるか」「その働き方を続けられるか」が大事です。
特に週20時間に近づくパターンは、月収が増える一方で、雇用保険や社会保険の確認も必要になりやすいです。
また、保育料や通勤負担がある家庭では、額面ほど楽にならないこともあります。
迷ったら、まずは自分が超えたくない勤務ラインを一つ決めてみてください。
そのうえで、今回の4パターンのどれに近い求人かを見れば、「高い時給の求人」ではなく「今の家庭で回りやすい求人」を選びやすくなります。