求人を見るだけで疲れるあなたへ。応募前に気持ちを整えるための小さな準備
求人を見るだけで疲れるときは、先に気合いを出そうとするより、比べる条件を減らした方が進めやすくなることがあります。
しんどさの原因が、やる気不足ではなく、勤務時間、勤務地、仕事内容、研修、家庭との両立などを一度に判断しようとしていることにある場合も多いからです。特に、子どもの送迎や家計の不安を抱えながら仕事を探す時期は、ひとつの求人票でも確認したいことが増えやすくなります。
だから応募前にやる準備は、自分を強く励ますことより、見る基準と迷い方を少し減らすことです。この記事では、求人を見る前に整えておきたい小さな準備を3つに絞って紹介します。
先に結論。疲れている日は、求人を増やすより判断を減らす
求人を見るだけで疲れる日に必要なのは、探し方を頑張ることではなく、毎回ゼロから悩まないための土台を先に作ることです。
最初にやることは、次の3つで十分です。
- 外せない勤務条件を3つまで決める
- 求人票で最初に見る欄を固定する
- 一人で抱えず、必要なら相談先を先に持つ
この3つがあると、求人を見るたびに何から考えればいいかが少しはっきりします。応募するかどうかまで一気に決めなくてよくなるので、手が止まりにくくなります。
まずは、外せない勤務条件を3つまで書く
仕事探しで消耗しやすいときほど、良さそうな求人を探そうとしてしまいがちです。けれど最初にやった方がいいのは、良い求人を見つけることより、無理な求人を早めに外せるようにすることです。
たとえば、こんな条件です。
- 退勤は18時まで
- 通勤は片道30分以内
- 土日祝は基本的に入れない
ここで大事なのは、理想条件をたくさん並べることではありません。生活が崩れると困る条件を、3つまでに絞ることです。条件を増やしすぎると、それ自体がまた負担になりやすくなります。
子育て中なら、送迎に間に合う時間、研修初週に出社できるか、急な休みが出たとき家庭内でどこまで吸収できるか、という現実の線から考える方が整理しやすいはずです。
先に外せない条件だけ決めておくと、求人を見るたびに全部を比べなくてすみます。ここでは「何を選ぶか」より先に、「何を外すか」を決める感覚で十分です。
求人票は全部読まなくていい。最初に見る欄を固定する
厚生労働省の案内でも、就職活動は自己理解や条件整理をしてから進める流れが前提になっています。何を見るか決まらないまま大量の求人を眺めると、比較の軸が増えすぎて疲れやすくなります。
最初に見る欄は、次のくらいに固定しておくと十分です。
- 勤務時間
- 勤務地
- 仕事内容
- 雇用形態
- 研修やシフトに関する記載
2024年4月1日以降は、募集時に就業場所や業務内容の変更の範囲、有期契約の更新上限などの明示も重要になっています。細かい条件まですぐ判断しなくてもかまいませんが、後から働き方が大きく変わる可能性があるかは、早めに見ておく方が無難です。
全部の欄を丁寧に読むより、最初に見る欄を固定して、そこが曖昧な求人はいったん保留にする方が現実的です。疲れている日に無理に結論を出すより、「今日は保留までで終わり」と決めた方が、次につなげやすくなります。
コールセンター求人は、職種名より中身の差を先に見る
このブログで特に意識したいのは、「コールセンター」という名前だけでは働き方がかなり違うことです。
同じ未経験可の求人でも、受電中心なのか、発信を含むのかで負担感は変わります。問い合わせ受付が中心の職場もあれば、案内や提案の比重が高い職場もあります。クレーム対応の多さ、研修の長さ、シフトの決まり方も、応募前に見ておきたい差です。
少なくとも、次の点は確認しておくと後からのずれを減らしやすくなります。
- 受電中心か、発信を含むか
- 研修が平日日中固定か
- シフトが週ごとか月ごとか
- 在宅可とあっても、研修中や一定期間は出社前提か
- 直接雇用か、派遣か
ここでの見方は、「どちらが楽か」を決めることではありません。自分の生活と合わせたときに、どの形なら続けやすそうかを見ることです。
たとえば、小さい子どもがいて急な呼び出しが気になる人なら、仕事内容より先に研修日程を見た方がよいかもしれません。通勤負担を抑えたい人なら、在宅可の文字だけで判断せず、いつから在宅に入れるのかを確認した方がずれを減らしやすくなります。
「未経験歓迎」と書かれていても、それだけで自分に合うとは決まりません。歓迎条件より、実際の働き方の差を見る方が判断しやすいこともあります。
「応募候補」と「保留」を分けるだけでも十分
求人を見るだけで疲れる時期に、毎回応募するかどうかまで決めるのは重すぎます。そんなときは、求人を「応募候補」と「保留」に分けるだけでも十分です。
保留に入れる基準は、単純でかまいません。
- 勤務時間がはっきりしない
- 研修条件が読めない
- 発信業務の有無が分からない
- シフトの決まり方が見えない
こういう求人を、無理に良い方へ解釈しないことが大切です。分からないものを分からないまま応募候補に入れると、あとで同じ迷い方を繰り返しやすくなります。
その場で決めきれないことは、面接前に確認したい項目としてメモしておけば十分です。決めきれなかったことを失敗と考えなくなるだけでも、求人を見る負担は少し軽くなるかもしれません。
一人で整理しきれないなら、応募前に相談していい
まだ応募する気力がないのに相談していいのか、と迷う人もいると思います。けれど、公的な就職支援は応募後だけのものではありません。
マザーズハローワークやマザーズコーナーは、子育てをしながら仕事を探す人向けの支援を案内しています。マイジョブ・カードでも、キャリア・プランを整理する補助シートや、無料のキャリアコンサルティングが用意されています。
相談したからといって、すぐ応募しなければいけないわけではありません。むしろ、「条件が多すぎて決められない」「何を先に見ればいいか分からない」という段階で使う方が自然です。
一人で求人を見続けるより、先に一度だけ条件整理を手伝ってもらう方が、次に進みやすくなることもあります。
気持ちを整えるとは、判断を少し軽くすること
この記事で言いたいのは、つらい気持ちを無理に前向きにすることではありません。応募前に気持ちを整えるとは、曖昧なまま抱えている判断を少し減らすことです。
外せない条件を3つまで決める。最初に見る欄を固定する。一人で重いなら相談先を使う。このくらいの準備でも、次に求人を開いたときの負担は少し変わるかもしれません。
今日は応募しなくて大丈夫です。まずは、紙でもスマホのメモでもいいので、次の2つだけ書いてみてください。
- 外せない条件を3つ
- 最初に見る欄を5つ
そこまで整理できれば、次に求人を開くときの迷い方は少し変わります。コールセンターを含めて求人を見るときも、「なんとなく疲れる」から、「何を確かめるか」に少しずつ置き換えやすくなります。